一般の料金ゲートと違い、ETCカードに対応したゲートは電波による清算が行われるため、停車せずにスムーズに料金所を通過できる点が大きなメリットです。

そのETCカードにはクレジットカードのサブカードとして発行されるものと、クレジットカードを持たなくても発行されるものがあります。クレジットカード会社が発行するものが一般的ですが、発行してもらうにはカード会社の審査に通る必要があります。

一方、審査に通らない場合や、現金主義などでクレジットカードを敢えて持たない場合は、審査なしで持てる「ETCパーソナルカード」を利用することになります。

ETCパーソナルカードとは

ETCパーソナルカードは、NEXCO東日本やNEXCO西日本などの6社の高速道路運営会社が発行しています。クレジットカード会社が発行するETCカードと同じく、自動車に設置したETC車載器に挿し込んでETCレーンを通ると自動的に料金が精算される仕組みです。

決済は銀行やゆうちょ銀行からの引き落としになります。それ以外にクレジットカード会社が発行するETCカードと同じく料金の割引などの特典が受けられることもメリットの一つです。

ETCパーソナルカードに審査がない理由

ETCパーソナルカードは審査がないことが大きなメリットですが、なぜ、クレジットカード会社が発行するETCカードには審査があり、ETCパーソナルカードには審査がないのでしょうか。

クレジットカード会社が発行するETCカードの審査はクレジットカードとほぼ同じものになります。クレジット決済をする場合、通常、使用してから1~2ヶ月間はクレジットカード会社が利用者の代わりに立て替えることになります。

そして引き落とし日に入金された段階で返済が終了します。その期間は利用者を信用して貸しているので、もし引き落としができず、返済が滞ったらクレジットカード会社に損失が発生してしまいます。そのようなことがないよう、クレジットカードの発行時には安定収入があるか、過去に滞納したことがないかなどを審査するのです。

ETCパーソナルカードも1~2ヵ月間は、高速道路運営会社が立て替えるので、基本的にはクレジットカードと同じ仕組みです。そのため、クレジットカード会社と同様、損失を避けなければなりません。そこでETCパーソナルカードが採用した方法がデポジットという保証金を預かる仕組みです。

ETCパーソナルカードはデポジットが必要

デポジットとは、運営している高速道路会社へ支払う保証金で、プリペイドのようにその中から利用料金が引かれるのではなく、入金されたものは担保として扱われます。したがって解約する際にしか返金されません。

また、利用料金は1か月ごとに引き落とされます。もしプリペイドと勘違いして、引き落とせないまま放っておくと利用を停止されるので、デポジットとは別に引き落とされる分の金額を必ず口座に用意しておかなくてはなりません。

また、デポジットの金額は利用状況により異なります。

計算方法は、平均利用月額に対して5,000円単位で切り上げた金額(5,000円未満は5,000円で計算)の4ヶ月分(4倍)か、年間最高利用月額に対して2万円単位で切り上げた金額のうち、高い方の金額が適用されます。

例えば平均利用月額が4,500円、年間最高利用月額が42,000円の場合、平均利用月額が5,000円単位で切り上げられるので、5,000円×4ヶ月分で2万円。そして年間最高利用月額を2万円単位で切り上げると6万円になり、この条件ではデポジット額は6万円となります。

また、平均利用月額の5,000円未満は5,000円で計算されるため、デポジットの最低額は2万円になり、この最低額に限り、未決済残高が70%に達したら、さらに2万円増額され口座から引き落とされます。また、デポジット額が2万円を超える場合でも1年後には利用実績により増額される可能性もあります。

このように利用状況によりデポジットが変更されるので、銀行口座残高や郵送される通知などの見落としに注意が必要です。

さらに、未決済額がデポジット額の80%を超えたら利用停止になるので、利用状況の把握は欠かせません。通常、利用してから約1~2ヶ月後に決済されるので、未決済額は過去2か月分が目安になります。不明な時は、ETC利用紹介サービスに登録しておくと、利用明細などの確認ができます。

ETCパーソナルカードは年会費有料

ETCパーソナルカードのもう一つのデメリットとして、毎年支払う年会費があります。クレジットカード会社が発行するETCカードには年会費無料のものも多く、さらにETCパーソナルカードには付かない、利用料に応じたポイントが付きます。

0.5%~1%ほどのポイントは少ないように感じますが、年間の利用料や数年分の利用料を考えると無視できない額になります。

このようにデメリットのあるETCパーソナルカードの代わりに、クレジットカードを持たない主義の方々の中には、デビットカードでETCカードを発行してもらえたら、利用したいという声もあります。

デビットカードでETCカードは作れない

デビットカードなら銀行口座に残高がない時は利用できないので、使い過ぎの心配がありません。また、クレジットカードのような厳しい審査もないと言われています。しかし残念ながら、デビットカードではETCカードは作れません。その理由は、デビットカードとETCでは決済の仕組みと解決すべき目的に大きな違いがあるからです。

デビットカードは、銀行口座から即時決済されますが、ETCカードは後払い(後日決済)になります。ETCカードがデビットカードのような即時決済を採用した場合、もし料金所を通過する際に残高不足になったら、即時決済ができないため、降りたバーが上がらず渋滞が起こることになります。

また、ETCレーンは停車せずに通過できるものと認識されているため、追突事故の危険も出てきます。

そもそもETCは、料金所の渋滞緩和のために導入されました。その目的を実現するためには後払い以外の選択肢はなかったといえます。したがって現状では、クレジットカードの後払いを利用するか、クレジットカード以外の後払いを利用するかの二択になっているのです。

ETCパーソナルカードはおすすめできない

前述したさまざまなETCパーソナルカードの特徴から判断すると、メリットを享受できる利用者は限られてきます。例えば、過去に60日以上クレジットカードやローンなどの支払いが遅れたり、自己破産や債務整理をしたりなど返済が滞った経験がある利用者、また、カードローンなどの借入件数が多い、定職に就いていないなども該当します。

その他には、クレジットカードを持たない主義だったり、未成年で保護者の許可が得られなかったりなどの利用者にとってもメリットは大きいと考えられます。

しかしそれらのメリットは、まとまった金額の保証金を準備できることが前提です。クレジットカード会社が発行するETCカードと比べると、最初で4倍ものデポジットに加え、年会費と翌月か翌々月からは利用料が1ヵ月単位で引き落とされます。

また、最低額で利用し始めた場合、想定より有料道路を利用してデポジットの70%を超えてしまうと、デポジットの増額分が引き落とされてしまいます。したがって利用しようと思っている料金ギリギリではなく、ある程度の資金の余裕が必要になります。

反対に、それ以外の利用者の場合は、初期費用や年会費だけでなくデポジットの増額の管理、ポイント付与がないことなどを考えると、ETCパーソナルカードはあまりおすすめできるETCカードとはいえません。

デメリットを負担に感じる場合は、クレジットカード会社の審査の傾向はそれぞれ異なるので、自分の状況で通りやすいかどうかを確かめて、審査を受けてみることをおすすめします。

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